私は一週間これを読むことで生きることができました。
どうもヒカキンです(嘘)この度、「岸辺露伴は戯れない」を読了したので忘れないうちにこのクソデカ感情を書きとどめておきたいと思います。
【私は読んでもいいの?】
まず初めにこの感想はこの作品の原作となるジョジョの奇妙な冒険をある程度知っていると言う前提での話になります。
読む奴とかこの世には存在しないとは私も分かりきっていますが何も知らずにこの感想を読んでも
こうなってしまうのでオススメはしません。読んでも得しませんし、マジで自己満なので……………
【この本は何なの?】
本の概要としては、この本のタイトルの殆どを占めている岸辺露伴、その人が体験し(にいっ)た怪奇現象、この世の恐怖の全てetc…が書かれた話が4つほど入ったお得過ぎな良い本です(得すぎる…)
ろくな話が無いため、寝る前に読むと悪夢にうなされることになり、その次の日なかなか眠りにつくことができないです。
かんそうー
【幸福の箱】
ーー「ある古美術商が入手した〈幸福の箱〉の〈幸福〉の定義とは」
岸辺露伴のあまり語られない恋愛観について少し触れる話です(夢女は必読)
この恋はいったい純愛なのか…それとも…みたいな話、読者が誰に感情移入するかで全く違う見方ができるかなって思いました、美術商か美術商の妻か主人公である岸辺露伴か、結局誰に感情移入したとしてもどのみち鬱な気持ちになってしまいますが…。
これでもまだこの短編集の中ではまだマシな分類であるというこの恐怖ですよ…。
後、天国の扉(ヘブンズ・ドアーとフリガナが振られている)という中二病心をウズウズさせられるワードには思わずニヤニヤしてしまいました…「ここで…w…やってしまうのか…w」ってリアルに言ってしまった
作中に岸辺露伴が思う"幸福のようなもの"も登場するので岸辺露伴ガチ恋女共は買いましょう。
【夕柳台】
ーー「静けさに満ちた住宅地に潜む、黒い影!」
いや、あらすじからもうこれ不審者の話だろと思う方も多いと思うんですけどこの話における不審者は、〈岸辺露伴〉なんですよね〜、不思議。
この本の中で一番寝る前に読むと駄目な話だと思います、文ってなんでこんなに怖くなるんでしょうね絶対に挿絵がついてたらこんなにビビってなかったと思います。
『努力の賜物』ってよく言うじゃないですか。あれが悪い意味に働いたらこうなるのかなと考えさせられました、努力するのはいいことだと思うのですがどこにそれを注ぐのかがポイント。
古代からある人間の悪い癖なのでしょうか?縄張り意識とはここまで極悪なものとして働くんですね〜…、何も知らずに縄張りに入ってきた余所者は悪とみなし、どんな理由であれど自分たちの縄張りから追い出す、社会の縮図か?
世界でいちばんやかましい音って絵本があるんですけどその真逆に位置するのがこの話だと思います。
【シンメトリー・ルーム】
ーー「〈アジの開き〉のような死体が、ある大学で発見されて……!?」
いやもうアジの開き、食えねえわ。
その人の個性ってどう活かすのが正解なんだろうな?みたいな話、個性だけに頼っていてもダメだし、時にはその個性を丸出しにしなくてはいけないし、適度に個性は丸出しにしましょうね。
あと終始ヒカキンシンメトリーbotが出てきてしんどかったです、読む際はあまりこれを見ないようにしてください、笑い死ぬので。
でもこれは一番映像化してほしい作品…ある意味。
話に登場するとある建造物の再現はしんどいものがありそうですが、露伴先生の髪型チェンジはこの世で一回は絵で見てみたい。
でもこれ人を殺めたとしても彼は取り憑かれた?と表現するのが正解みたいなところがあるので結局はうわーん😭となります。
あと露伴先生頭良すぎ…(IQ5)
【楽園の落穂】
ーー「世界最古の小麦〈楽園の落穂〉、その正体に肉薄する!!」
ドドド
みんな 丸太は持ったな!!行くぞォ‼
ドドド
私よりも賢い女の子が出てきます…お前まだその年なのにかしけぇなぁ!?早稲田か!?
とにかく最後にはほっこりできる話、でもその過程がひどすぎる…そこまでする必要あった…(泣)?
ご飯を食べながら読む話ではありません、嘔吐します。(これガチ)
なんかタイトルからは世にも奇妙な物語の「理想のすき焼き」を思わされ、ただただ岸辺露伴が食レポする漫画か?とか思うんですけどエグい千と千尋の神隠しを読まされるという始末…最近で言うところのミッドサマー…山田と上田がいないTRICK…
知らない間に種子を広げ、解決したかと思われたらまだ解決されていない…そんな怖い話。くしゃがらににている。
【総評】
素晴らしすぎ。
多分これ読んだら大体の女は岸辺露伴に堕ちる(これガチ)気軽に胸キュンしたいなら個人的にアオハライドよりもこっちの方がおすすめ!
嘘です、普通にアオハライドの方が胸がキュンキュンするしこんな苦しくはなりません。飴と鞭は確かに大切ではあるけど鞭があまりにも痛すぎる、優しくしてくれ。